2024/03/17 00:16

「ホンネキ」とは、方言で「本当に近い」という意味です。


身近な生きものを、本当に近くに感じられるような革小物を目指して、作っています。

すぐそばにいる、本物らしさ、にこだわって日々手描き染色しています。


★染色
牛革には、タンニン鞣し・クロム鞣しなどいろいろな種類がありますが
染色に使用しているのは「ヌメ革」です。

まだ何も染めていない、一番ナチュラルな革。

薄いベージュ色をしています。
色の乗っていない部分がそのヌメ革です。

ヌメ革専用の染色液を使って、生きものを手書きで染めています。

染色液もいろいろあるので、まだまだ研究中と思いながら精進しています。

絵の具と違って、染色なので、革の上に乗っているわけではなく「染み込んで」います。
普通の絵の具とはまた違う書き心地なので、仕上がりの想像が難しいのですが、薄い色から少しずつ染めています。


染色が終わったら、コーティング剤を塗って色止めをしています。


また、一つ一つ手描きしているので、個体差が出ます。

でもそれが生きものらしさでもあるなと思っています。



★本物らしさ

私は、特に「眼」にこだわって作成しています。
眼は描かずに、プラスチックのドールアイを埋め込んでいます。

キラッと光る眼は、本当にそこにいる感じの「らしさ」を感じることができます。

また、生きものってなかなか目を合わせてくれないですよね。
すぐ逃げてしまう生きものと見つめ合いたい、という気持ちもあって、眼にはこだわっています。

黒の眼でない生きものは、レジンで目を手作りすることもあります。

瞳孔の形にこだわりたくて、市販のものはありませんので、レジンから手づくりできるよう研究しました。
大概の瞳孔の眼を作れるようになりました。


どれも、ぜひ実物を見て感じていただきたいなと思っています。
いまはまだショップなどは構えておりませんが、年に何度かイベント出店もしておりますので
良ければまたチェックしていただけると嬉しいです。